ラスト・ライフ
「ミアちゃんが、高木のことウザいって言ってたよ」
今日は、凛子からの電話。家じゃなく、携帯に。
そんなこと、いちいち言わなくてもいいのに。
「そっか」
「今、ミアちゃんといるんだ」
「そうなんだ」
「ミアちゃん、あんたのこと大っ嫌いだって」
深く傷つく私の心。なんとか言いくるめて、電話を切った。
凛子はどれだけ私に傷をつけたいの?
何か恨みでもあるの?それが知りたくてしょうがない。
プリクラ騒動だって、私はまんまとハメられた。
もう、怖い。人が、怖い。
私はどうせ、裏切られるんだ。
皆本当は、友達だと思ってないんだ。
愛美だけでも、信じていたかった。
小さいころからずっと友達だったから。
いつか、戻ってきてくれると信じていたけど、愛美は戻ってこなかった。