ラスト・ライフ

あっという間に私は小学校を卒業した。
凛子とは全く連絡ナシ、ではなく、愛美の家に遊びに来た。
なんて迷惑なやつなの?
引っ越したのなら、二度とこの土地を踏まないでほしい。
私を殺したくせに、よく普通な顔でこれるわね。
高木、なんて呼ばないで。…死ねばいいのに。
中学生、不安すぎて、私は生きれるか心配になった。
荒れている、とよく言われるうちの中学校。



「凛ちゃーん」

「あ、喜世ちゃん!」

「どこに行ってたの?」

「ごめんねー。6年のときの友達に呼ばれててさ!」

「そうなんだ!凛ちゃん、友達いっぱいいるねえ」


その言葉に私はズキッとした。
友達は、信じてない子だっている。
絶対の信頼をおいているわけでもない。
私に信頼できる友なんていない。


「学校の人数が多かったからねー」

「喜世のところは少なかったし、いいなー」


石野喜世、隣の小学校出身の子。
同じクラスで初めて友達になった。
この子も多分、友達という名目。


「喜世ちゃん、優のこと、知ってる?」

「福井さんでしょう?知ってるよ」

「私の、友達なんだ」
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