ラスト・ライフ
「あー、委員会かったりぃ。サボろー?」
「え、駄目でしょ」
「はぁ?お前は黙っとけよ。お前に聞いてねえし」
「ご、ごめん…」
「凛子キツいってー。じゃ、サボろっか!」
凛子と、もう1人、愛美が言った。…愛美、こんな子じゃなかったのに。
凛子とつるみだして、愛美は変わった。
こんな子じゃなかった。全て、凛子が来たせいだ。
凛子が来なかったら、私も、普通に愛美といられたのに。
「何してんだよ!お前も帰んだよ!」
「え?でも黙っとけって…」
「チクられたら困るだろ。お前、弱虫だしさ」
「あはは!チクらないでね?」
「チクらないよ!?でも、委員会…」
「帰るっつってんだろ。さっさと来いよ」
「そうだ凛子。今度から凛のこと高木って呼ぼーよ!」
「いいね。友達じゃないし」
「え…?」
「あ、友達だと思ってたの?あたしらずっとパシリって思ってたから」