ラスト・ライフ

「そ、そっか…」


親友の愛美をとられ、何となく凛子についていってた私。
この言葉はあまりにも衝撃すぎて、帰りは何も話せなかった。
凛子に何を言われるのか怖くて怖くて、何も言えなかった。
愛美も私を気にすることなく、凛子と喋って帰っていた。
でも私は、凛子しか恨まなかった。
「どいてよ」「愛美とずっといたのは私なのに」
「後からきたくせに」「偉そうにしないでよ」


「おい高木!」

「…なに?」

「何その返事の仕方。まじキモイんですけどー」


キャハハハ、と凛子と愛美は笑う。泣きたい。けど泣けない。
ここで泣いたら、負ける。そんな気がして、ただ笑った。
でも、それは表情なんかじゃない。私は、全て壊れた気がした。
全部、私も、私のまわりも、全て、なくなれ。壊れろ。
そう願ったって、同じ明日はくる。明日を恨む。明日なんかくるな。
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