甘い夏 煙草の匂い
真那の口内を味わい尽くし、ゆっくりと離れると、クタッと力が抜ける小さな体…。
「大丈夫か?」
「…。」
小さく肩で息をしながら、さりげなくシカト。
「…ざまぁみろ。俺を仲間外れにして、お泊まり会をやったバツだ。」
「…えぇ?」
「真那の事なら、なんでも知ってるから。」
おでこにチュッとキスしながら言うと、真っ赤になりながらアタフタしだした。
「ちが…あれは、百合子さんがっ…急にっ…」
「…知ってる。聞いた。」
「へっ…?」
頬にもチュッとする。
「進也とコンビニ行ったろ?また写真撮られてたぞ。」
「…ウソ?」
「間違いなく、お前がターゲットだ…。」
不安そうな目をした瞼にもチュッとする。
「…あた…」
「心配すんな。お前には…誰も、指一本触らせねえ…。」
胸に置かれたままの手を取り、指にもキスをする。
「だから…俺んちに来いよ。」