甘い夏  煙草の匂い



細く白い首筋に、ゆっくりとキスをする。


「やぁっ…!」


必死で身体をよじるが、そんな細く小さな体では俺にかなうハズがない。


あんまり余計な体力を使うな。そのうち感じてくれば、力なんて入らなくなる。


必ず、快楽に導いてやるから…。


そう妄想を膨らませながら、首筋を攻め立てた。



「…や…やだぁっ!…あっ…!」


首筋からさらに降りていき、むき出しの肩を攻める。


「あ…お願いっ…待って…」


位置的に、耳元で囁かれてる感じがして、またゾクゾクする。


あっさりと真那のお願いをシカトし、キャミソールで隠れていない胸の谷間へキスをする。


「ひゃっ…待っ…!」

言葉の間に漏れる甘い声。

さらに暴走する俺。



無理矢理しているのはわかっているが、止まんねぇンだよ…。




そう開き直り、膝に手を移動した時、真那の一言で目が覚めた ―――。






< 130 / 206 >

この作品をシェア

pagetop