甘い夏 煙草の匂い
もう連れて行く!
『ジャマモノハ、ハイジョセヨ』
…。
「…もぅヤバいな。」
俺の手元にあるのは、また事務所に届いた写真とパソコン作成の文章。
写真は…またまた進也とツーショットの真那。
「…何?このラブラブ写真。」
「でしょ?やっぱりデキてるんですか?この二人。」
目の前の社長秘書が俺に問う。今日は一段と香水臭い…。
「いゃ、そんなんじゃないって聞いてるけど…」
「でも、今にもキスしそうじゃないですか??」
…確かに。
真那の髪の毛に触れる進也、その進也に少し寄り添っているかのように見える真那。
車の中でのシーンは、何も知らないヤツが見たら、まさに恋人同士のようだ。
…ちっ。
「ちょっと普通じゃないですよね?この二人。
だって、彼女でもない人を家にまで送って行くなんて、信じられない!」
…だからって、何でアンタがそんなに燃える?