甘い夏 煙草の匂い
上杉さんの猛介護。
―トゥルルルル…トゥルルルル…ピッ―
「はい、春日です。」
「あっ、イボ爺?上杉ですけど…」
「あぁ、どうした?」
「さっきはありがとうございました…起きました。」
「そうか。異常はないかい?」
「えぇ、おかげ様で…で、風呂なんですけど。」
「風呂?」
落ち着いた真那は「お風呂に入りたい」と言ってきた。
なんでも、あの変態野郎に首筋や頬を舐められたとか…。
…ちくしょう。絶対に見つけてボロボロにしてやる…!
汗もかいて、体がベトベトして気持ち悪い。一度、シャワーを浴びてスッキリしたいそうだ。