甘い夏  煙草の匂い



膝を持ち上げ内股へキスをすると、脚を閉じようと頑張る。

…ざ~んねん。そんな事は許さない。

一番敏感な所に辿り着くと、泣きそうな声を出しながら体を反応させていた。


…ホント、この部屋が防音で良かった。



しばらく続けていると、声のキーが高くなり「何か変だから、ちょっと待って」と喘ぎながら懇願する。


「いいよ…このままイケよ…」

「え?イケッて…あっ…ああっ…!んあっ…」


最後に俺の名前を呼び、真那の体は大きく痙攣した。


肩で息をしたまま動けないでいる真那…。しばらくして息は落ち着いて来たが、まだ動く気配がない。





「…真那?大丈夫か?」


まさかと思い、ベッドサイドのライトをつけ、顔を覗き込む。

名前を呼んでも体を揺すっても、無反応で目を閉じている真那…。



「…気ぃ、失った…?」



数分前の出来事が嘘かの様に、規則正しい静かな息使い…。


いや、いいんだよ?失神させるなんて、男冥利につきるだろう…。


だけど…あれ…?



…俺…





…また、おあずけ…?







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