甘い夏  煙草の匂い








「…え…?」


…ん~?


「…ひゃ…!」


…ひゃ…?


「…あ…!」




何やら奇妙な声で起こされると、今度はバタバタと何かが動きまわってる様子…。

眠い目をこじ開けると、裸の体を隠そうと必死になっている真那がいた。


「…なに?起きたの?」

「きゃあ!う…上杉さん!」


俺に裸を見られまいと、掛けてあったタオルケットをたぐり寄せる。


「…まてまて!全部持ってかれたら、俺のが見えるだろ?」

「え?やっ!そんな…」


ふと部屋を見渡すと、カーテンの隙間からもう明るくなっているのが分かる。

時刻を確認すると…げぇ。もうこんな時間。

もう真那とイチャつく時間はねぇな。



せめてもと、オタオタしてる真那を抱き寄せ、もう一度ベッドへ寝転がる。


「…上杉さんって言ったな?」

「…あ…」

「お仕置き。」

「え?…あ!やぁっ!」


素早くタオルケットに潜り込み、真那の脇腹に吸い付く。




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