甘い夏  煙草の匂い



くすぐったいのか、恥ずかしいのか…脚をバタバタさせて、必死で身を捩っている。


「真那、暴れすぎ。」

「だ…だって!何もそんなトコ…」

「だって、上半身にはほとんどお仕置きしちゃったし。」

「…っ!」


真っ赤になりながら、顔を背ける。

後で鏡を見て、さらに赤くなるんだろうなぁ…。

…どうせなら、一緒に見てぇなぁ…。


背後からまた抱き寄せ、静かに肩にキスをする。


「…あたし、上…龍太さんと…」

「…ん~?」

「その…最後まで…」

「…シてねぇよ。」

「えっ…?」


勢いよく振り返った真那の頬にキスをする。


「最後まではシてねぇ。真那がイった後、気絶しちゃったからな。」

「え?…イッ…え?」

「覚えてねぇの?」

「お…覚えて…ます。」

「気絶するほど気持ち良かったんだ?」

「も…もぉっ!」



身を捩って反発する真那を、今度は正面から抱きしめキスをする。


「…んっ…」



何度キスをしても、決して慣れる事はなく、唇が触れただけでビクンと体を反応させ、声を漏らす。




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