甘い夏  煙草の匂い



ボクの心の中に、甘酸っぱいモノが広がっていました。


嬉しいな キミからもらった  初キッス


…イヤイヤ、詠んでる場合じゃない…。



「マジでファーストキスだったの?」

「…ホントにしてたんですか?私…。」

「だからマジだって。」

「…ごめんなさい。」

「なんで?」

「なんでって…。」


そのまま、黙り込んでしまった。

震えはなくなっていた。落ち着いてきたんだな。



その体をもう一度ギュッと抱きしめた。



「…嬉しいよ?俺。」

「え…?」

「真那のファーストキスの相手が、俺で。」

「えっ…?」


何が起きたのか…と、慌てて俺の腕から逃げようとする真那。


もちろん、逃がすハズがない。



「…俺の傍にいれば、嫌な事から守ってやる。」



上杉龍太・26歳。大人チックな告白をしてみました!




「…は…?」



は?…って!


「だから、真那の事を…守りたいんだ。」


2度言わせるなよ!ハズカシイ…。





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