甘い夏 煙草の匂い
真那のボロアパート
「なぁ、真那。」
「…。」
「…真那?」
「…。」
「まーなチャン?」
「…。」
「…クーラー、寒くないですか?」
「…大丈夫です。」
「そりゃ良かったです。」
「…。」
「…。」
車の助手席で、黙りこんでる真那。
今は真那の住むアパートに向かっている。
あれからしばらく、キスしたり抱きしめたり…繰り返しているうちに、気が付けば夜に近くなっていた。
腹も減ったので夕飯を作って貰い、無理矢理一緒に食べた。
当然、外は真っ暗になったので『電車で帰るから大丈夫です!』と言う真那を無視し、強引に車に乗せた。
そしたら…不機嫌な真那チャンが出来上がってしまったのだ…。