20の希望
私は知ることすべてを話した。
「あなたのお名前、血液型、生年月日をおしえてくださいますか?」
マスコミが聞いてきた。
なににつかうのかわからなかったが私は素直に答えた。
「名前は大田直士 B型 1972年6月19日生まれ」

マスコミは驚いたようにいった
「なんてこと・・・  やっぱりそんなんだわ。これは大スクープよ!」

「なんの・・・ ことですか?」
僕は聞いた。

「なんと!生き残った人は全員B型なのよ!」
マスコミはすごい発見をしたかのように言った。

「ん?まてよ・・・ なんであなたファミレスで爆発したって知ってるの?」
「え?だってラジオで・・・」

「ラジオは爆発のせいでずっと使えないはずよ」

「そんなはずは・・・ 電波が偶然来たんじゃ・・・」
僕は昔から言い訳が下手だ。
「あなた・・・ なにを知ってるの?」
「だからさっき全部話したじゃないですか!」

「そうね・・・」
マスコミはおとなしくなった。

「でも、あなたは少し知りすぎたわね」
マスコミの女はいきなりさっきまでとは違う声で言った。

「あなたはバカ正直ね、私をマスコミだと信じちゃって」
「え?」

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