20の希望
くっ!考えている暇なんてない!逃げなくては!
俺は家の窓から飛び降りた。2階からおちるくらいならなんとかなるものだ。奴らはしたまでは・・・ いるッ!
だが奴らもさすがに窓からおちてくるとは思っていなかったようでひるんでいる。
今だ!今しか逃げる暇はない!

「くそっ!鯵更を追え!」
「お前たちはあるはずのないことも考えて配置されてるんじゃなかったのか?」
「すいません、やはり確率の高いほうに全員いくものんで・・・」
「ふん、役に立たん奴らだ」


俺はとにかく走った。とまったらつかまるから。つかまったら何があるかはわからないがまともなことはないだろう。

信号が赤に変わった。それでもかまわん俺は行く!俺は赤信号にもかかわらず横断歩道をわたった。運がよく車はいなかった。だが俺がわたりきったとたん車が走り始めたのでおそらく奴らも追ってはこれないだろう。

・・・ すこしづつ思い出してきたぞ・・・  組織のことも・・・


キキッ

車がいきなり俺の横で止まった。
「乗りなさい。助けてあげるわよ」
女がそういった。俺は遠慮なく乗せてもらうことにした。

「あなた、なんで追われてるの?あなた、名前は?」
「名前・・・ 奴らは俺のことを鯵更と呼んでいました」
キキッ
車が急に止まる

「あんたが鯵更修吾なのね!?ああ!すばらしいわ!やはり神は私を見ているのね!」

なにを言ってるんだ?

「ククク、ならいますぐ辛様のところえ連れて行かなくては!」

そして車はスピードを上げる。

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