20の希望
私は思わず声をかけた。
女は振り向きこういった。
「残念だったわね、もう遅いわ」
私は女が何を言っているのかわからなかった。
だが彼女のことを知っているようにも聞こえた。
私は女に聞いてみた。

「なんのことですか?それとあなたはこんなところでなにをしているのですか?」

女は少し笑いこう答えた。
「なんのこと?わかるでしょ、4年前のことと去年のことよ」

まさか彼女のことか!?
なぜこの女はあの事件を知っているんだ。
あの事件は表には公表されなかったはずなのに。

私が考えていると女は再び口を開いた

「私がここにいるのは証拠を消すため、あなたには関係のないことでしょうがね」

なんということだ・・・
この女が犯人なのか・・・
私は急に怒りがこみ上げてきた。
もう自分を制御できないほどに。
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