20の希望
神糸さんは犯人を捜そうとする桃山さんに協力し、自分独自のカマかけで容疑者を絞っていく。

19人目に俺のところにも来た。
「君、名前はなんと言ったっけ?」
「石原聡・・・ です」
「聡くんか、君は彼が殺されたときどこにいたんだい?」
「神糸さんもしってるじゃないですか、僕は大広間にいました」
「ああ、そうだったね、まあこれで君が容疑者から外れたんだ、よろこびなさい」
「はぁ・・・ そうですね・・・」
「君、正直僕のこと苦手でしょ?」
「えっ?いや・・その・・・」
「ほら、図星だね」

神糸さんは少ししゃべってみるといい人っぽい。いや、いい人だ。でもやっぱりすこし苦手だ。

「君も僕たちと一緒に犯人を探さないかい?」
「え?」
「僕と水歌さんは同盟を組んでいてね。犯人探しをしてるんだ」
「はあ・・・」
「僕は君にもした推理法(?)真実のドッヂボールをやっているんだ。君との場合はすぐに僕はボールにあたってしまったけどね」
「つまり、神糸さんが相手に質問をして相手が返せたらそれについての質問をする。相手が答えられなかったらそのひとは怪しい、ということですね?」
「君はすばらしく飲み込みがはやい、というか教えてもいないのに」

なんか、勘ってやつかな?
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