†人魚姫と海賊†~~mermaid&pirate゙LOVE~



「……?」



影ができ、
不意に顔を上げると
冷たい目をした男が立っていた。



「へぇ。こいつが噂の女か。すげぇ上玉じゃねぇか」



その男は、わたしの顎を
掴み上にあげるとニヤリと笑う。




「船長~。コイツどーするんすか?最初は売るって言ってたけど…本当に売っちまうんですか?」



「あ?そうだなぁ…売ったらすげぇ高値で売れるんだろうな。…ん?何だこれ、真珠か?」



そう言って船長と呼ばれた男はネックレスの宝玉に
触ろうと手をのばしてくる。




< 4 / 186 >

この作品をシェア

pagetop