fall in labo〜恋する研究室〜
1.やっぱり
「寂しいなぁ、若菜と研究室が違うの。」
唇を尖らせて浩実が言う。
「違うって言っても、隣じゃん?」
「そうだけどぉ。」
浩実は私が同じ研究室を選ばなかったのが気に入らないらしい。
って言うか、私にこの研究室を勧めたのって、浩実だよね?
「やっぱり、若菜は私よりカワサキさん――」
「浩実、それ以上言ったら、本気で怒るよ?」
私は笑顔で浩実に告げる。
浩実はそれ以上何も言わなくなった。
だいたい私は、カワサキ、先輩がいるからってここに決めたわけじゃない。
ここの先生の研究には前から興味があったし、実験も楽しかったし、……先輩もいるし。
「はぁ。」
思わず吐いたため息に、すかさず浩実が突っ込む。
「どうかした?」
浩実、どうしてあなたはそんなに笑顔なの?
「いや、別に。」
私はやっぱり、カワサキが好きだ。
そんなこと浩実には、口が裂けても言えないけど。
唇を尖らせて浩実が言う。
「違うって言っても、隣じゃん?」
「そうだけどぉ。」
浩実は私が同じ研究室を選ばなかったのが気に入らないらしい。
って言うか、私にこの研究室を勧めたのって、浩実だよね?
「やっぱり、若菜は私よりカワサキさん――」
「浩実、それ以上言ったら、本気で怒るよ?」
私は笑顔で浩実に告げる。
浩実はそれ以上何も言わなくなった。
だいたい私は、カワサキ、先輩がいるからってここに決めたわけじゃない。
ここの先生の研究には前から興味があったし、実験も楽しかったし、……先輩もいるし。
「はぁ。」
思わず吐いたため息に、すかさず浩実が突っ込む。
「どうかした?」
浩実、どうしてあなたはそんなに笑顔なの?
「いや、別に。」
私はやっぱり、カワサキが好きだ。
そんなこと浩実には、口が裂けても言えないけど。