fall in labo〜恋する研究室〜
「この席、この前まで俺の席だったんだ。」
「そうなんですか。」
この前までカワサキが使っていた席をこれから私が使う。
たったそれだけのことなのに、なんだか嬉しかった。
「俺さ、3年でこの研究室に入ってからずっとこの席だったから、愛着わいちゃって。」
私は、コクンと頷く。
まだ、カワサキの話を聞いていたい。
「いつも窓から外ばっかり見てた。研究もしないで。」
いたずらっぽく笑うカワサキ。
この笑顔、好きだなぁ……、なんて、何考えてんだ私。
「でもさ、沢村はちゃんと勉強しろよ。」
「……は、はい。」
今、言ったよね?沢村って。
私のこと、呼んだよね?
「……どうかした?」
「いえ、頑張ります、研究。」
私、よっぽど変な顔してるんだろうな。
きっと、デレデレ……。
「面白いな、お前。」
そう言って、カワサキはまた八重歯を覗かせた。
名前呼ばれるのも嬉しいけど、その「お前」ってのも嬉しい!
「そうなんですか。」
この前までカワサキが使っていた席をこれから私が使う。
たったそれだけのことなのに、なんだか嬉しかった。
「俺さ、3年でこの研究室に入ってからずっとこの席だったから、愛着わいちゃって。」
私は、コクンと頷く。
まだ、カワサキの話を聞いていたい。
「いつも窓から外ばっかり見てた。研究もしないで。」
いたずらっぽく笑うカワサキ。
この笑顔、好きだなぁ……、なんて、何考えてんだ私。
「でもさ、沢村はちゃんと勉強しろよ。」
「……は、はい。」
今、言ったよね?沢村って。
私のこと、呼んだよね?
「……どうかした?」
「いえ、頑張ります、研究。」
私、よっぽど変な顔してるんだろうな。
きっと、デレデレ……。
「面白いな、お前。」
そう言って、カワサキはまた八重歯を覗かせた。
名前呼ばれるのも嬉しいけど、その「お前」ってのも嬉しい!