私が彼女を殺した訳(理由)
私はいたたまれない気持ちで一杯だった。

もちろんクラスメイトの声だった。

あちこちから飛んでくる笑い声や話し声がやたらと耳に入ってくる。

違う…アタシのことじゃない。

だってみんな友達だもの。

しかし芽生えた疑心暗鬼は成長するのに対して時間は掛からない。

『早く着かないかなぁ?お腹空いたね!』


ねえ杏子、あなたが振り返る度に男子が騒いでるの知ってる?

< 10 / 85 >

この作品をシェア

pagetop