私が彼女を殺した訳(理由)

杏子は好奇心が強く何でも興味を持った。

私が編み物を始めると杏子も始める。

ビーズを始めると杏子も始める。

ただ最後まで仕上げられずにいつも私に泣きついた

『幸子、出来ないよ…助けて』

最後の仕上げは決まって私。

いつもの事。

別に嫌じゃない。

杏子は自分が作り上げたかのように皆に自慢する。

私は何も言わない。


だって友達だから。



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