私が彼女を殺した訳(理由)
なかなかしぶとかった杏子もそろそろ終わりみたい。

身体中が痙攣し出した。

お別れだね。

私は意識薄れる杏子に声をかけた。

『杏子、私の苦しみ受け入れてくれてありがと。やっぱり親友だね。バイバイ、杏子』

もう涙も血も出せない杏子の唇に私はお別れのキスをした。
『ほんとにバイバイ…』

私は杏子を残し歩き出した。


振り返って杏子を見たがもう助けはいらないみたいだね。

安心した。もう振り返らないよ、杏子。


バイバイ…。



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