私が彼女を殺した訳(理由)
私も洋太郎を抱きしめて抱き上げ上げた。

その瞬間…


『ねえ、幸子。丁度こんな日だったよね。幸子が私を殺したのさ』

紛れもない杏子の声。
私は洋太郎を恐る恐る放し顔を見た。

ニコニコしている…。
いつもの洋太郎だ。

でも聞き間違えるはずがない!

あれは間違いなく杏子の声。

私は得体のしれない恐怖に襲われた


『幸子、会いたかった』


洋太郎の姿をした杏子が今間違いなく私の目の前に居る。



『杏子…。』



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