ほたるのなみだ
I
「藍衣ちゃん、そこのテーブル着いてくれる。」
カウンターのお客さんと話しながら、ママが言う。
さっきまでいた若い客が帰るのを見送って、店に戻ったあたしは、ママが視線で差したテーブルをちらりと見て頷いた。
6人の団体客。
年齢はバラバラ。
会社の飲み会の二次会か何かか。
すでに閉店時間が迫っている、給料日前の週末。
他に客は少なく、すでに他の女の子が数人、そのテーブルに着いていた。
あたしは通路側の一番端に座っていた、一番若いお客さんに声をかけた。
「はじめまして。お隣座ってよろしいですか。」
カウンターのお客さんと話しながら、ママが言う。
さっきまでいた若い客が帰るのを見送って、店に戻ったあたしは、ママが視線で差したテーブルをちらりと見て頷いた。
6人の団体客。
年齢はバラバラ。
会社の飲み会の二次会か何かか。
すでに閉店時間が迫っている、給料日前の週末。
他に客は少なく、すでに他の女の子が数人、そのテーブルに着いていた。
あたしは通路側の一番端に座っていた、一番若いお客さんに声をかけた。
「はじめまして。お隣座ってよろしいですか。」