ほたるのなみだ
「なんだ、もう仲良くなったのか」

彼と話していると、あたしと逆隣のお客さんが、話しかけてきた。

「姉ちゃん、店で一番若いんだろ。須賀も、こん中で一番若いから!若い奴同士、仲良くしろや!」
お客さんの言葉に、隣の女の子が、
あたしだって若いよ、藍衣ちゃんと同い年だよ、と反論していた。


「アイちゃんって言うの?」

「あ、はい!名乗んないで失礼でした。アイです。21歳です。」


「え…、10代かと思ってた。」


「童顔ですもんね。よく言われます。」

「本当は言われる前に聞きたかったんだけど、」

照れくさそうに頭をかきながら、「須賀さん」は携帯を開いた。


「番号…聞いていい?」


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