KITUNE
夏の日に
翌日。

わたしはコムラに告げた通り、山に登っていた。

けれど…。

「おっ重い…」

昨日、帰ってから祖父と祖母にコムラのことを話した。

すると面倒をかけた礼として、冷えたスイカを持って行けと言われた。

昔からある井戸で冷やしたスイカは美味しい。

けれど…。

「おっ重い~」

すでに体は汗まみれ。

まさかLサイズの丸ごとのスイカを持たせられるとは思わなかった。
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