KITUNE
ざあっ…!
外の木々が風で大きく揺れた。
「あっ、そうそう。そのお祭り、もうすぐみたいだから、りんも気を付けてね」
「…何で分かるの?」
「季節になると、何となくね。村の人も、夜の祭囃子が聞こえると、それは山の神様達の祭りだって言って家からは一歩も出ないらしいから」
「その祭りに最後まで参加したら…本当に山の神様達に食べられちゃうのかな?」
「どうかしら…? でも昔から、神隠しにあう子供達は、夜の祭囃子に誘われて消えているって言うし…。気を付けるにこしたことはないでしょう?」
「…まあね」
「村の祭りは遅くても7時まで。山の中じゃ絶対にやらないから、それだけは覚えておいてね」
「……分かった」
外の木々が風で大きく揺れた。
「あっ、そうそう。そのお祭り、もうすぐみたいだから、りんも気を付けてね」
「…何で分かるの?」
「季節になると、何となくね。村の人も、夜の祭囃子が聞こえると、それは山の神様達の祭りだって言って家からは一歩も出ないらしいから」
「その祭りに最後まで参加したら…本当に山の神様達に食べられちゃうのかな?」
「どうかしら…? でも昔から、神隠しにあう子供達は、夜の祭囃子に誘われて消えているって言うし…。気を付けるにこしたことはないでしょう?」
「…まあね」
「村の祭りは遅くても7時まで。山の中じゃ絶対にやらないから、それだけは覚えておいてね」
「……分かった」