KITUNE
湖は丸くて大きかった。
湖の真ん中に、小さな社があった。
そして湖と土の間に鳥居があり、そこから土の道が伸びて、中心部へ繋がる。
わたしとコムラとミトリは、水羊羹を持って鳥居をくぐった。
「―ここにいるのはミオって言ってね。結構気難しい性格なんだけど、水羊羹をあげれば機嫌良くなるから」
水羊羹の好きな神様、か。
―うん。悪い気はしない。
やがて社の前に来ると、コムラとミトリは足を止めた。
「りん。悪いけど挨拶は一人で行うのが決まりなの」
「ボク等がいるから危険は無いと思うけど…一応、気をつけて」
…コムラ、注意したいのか怖がらせたいのか、分からないよ。それじゃあ。
湖の真ん中に、小さな社があった。
そして湖と土の間に鳥居があり、そこから土の道が伸びて、中心部へ繋がる。
わたしとコムラとミトリは、水羊羹を持って鳥居をくぐった。
「―ここにいるのはミオって言ってね。結構気難しい性格なんだけど、水羊羹をあげれば機嫌良くなるから」
水羊羹の好きな神様、か。
―うん。悪い気はしない。
やがて社の前に来ると、コムラとミトリは足を止めた。
「りん。悪いけど挨拶は一人で行うのが決まりなの」
「ボク等がいるから危険は無いと思うけど…一応、気をつけて」
…コムラ、注意したいのか怖がらせたいのか、分からないよ。それじゃあ。