KITUNE
「はい、お供え物」
やっとわたしは水羊羹を渡せた。
祖父と祖母、実は永久村では一番の権力を持っている。
と言うのも元々、祖父の家が代々永久村の村長だからだ。
今は祖父の甥、つまりわたしにとっての叔父が村長を務めている。
駅に近い所に家を建て、そこに叔父一家は住んでいる。
そのせいかおかげか、贈り物がやたらと多い。
祖父と祖母の家にもおすそ分けがしこたま送られてくるので、コムラ達への差し入れはそこから来ている。
…ちなみに叔父ではなく、祖父と祖母の権力が強い理由は、叔父は村のアピールの為に外に出ていることが多く、二人は村の相談役みたいになっているからだ。
だから人望も厚い。
やっとわたしは水羊羹を渡せた。
祖父と祖母、実は永久村では一番の権力を持っている。
と言うのも元々、祖父の家が代々永久村の村長だからだ。
今は祖父の甥、つまりわたしにとっての叔父が村長を務めている。
駅に近い所に家を建て、そこに叔父一家は住んでいる。
そのせいかおかげか、贈り物がやたらと多い。
祖父と祖母の家にもおすそ分けがしこたま送られてくるので、コムラ達への差し入れはそこから来ている。
…ちなみに叔父ではなく、祖父と祖母の権力が強い理由は、叔父は村のアピールの為に外に出ていることが多く、二人は村の相談役みたいになっているからだ。
だから人望も厚い。