KITUNE
暗い山の中、月の光だけが頼りだ。
コムラは迷わずに歩き続ける。
歩いているうちに、どこを歩いているのか分からなくなった。
いや、山の中なのは分かっているけど…。
「この山はね」
「うん」
「神社を拠点にして、各々領域があるんだ。まあ簡単に言えば、結界だね。そこに踏み込んだ者は、いろいろとあるから」
「ああ…。最初にわたしが来た時のように?」
「うん。あの時、ボクは寝てて結界の作用が出ていなかった。代わりにキムロのヤツがふざけて、キミを迷わせていたんだ。ゴメンね」
「ううん。おかげでコムラと出会えたんだもの。キムロには感謝してるわ」
コムラは迷わずに歩き続ける。
歩いているうちに、どこを歩いているのか分からなくなった。
いや、山の中なのは分かっているけど…。
「この山はね」
「うん」
「神社を拠点にして、各々領域があるんだ。まあ簡単に言えば、結界だね。そこに踏み込んだ者は、いろいろとあるから」
「ああ…。最初にわたしが来た時のように?」
「うん。あの時、ボクは寝てて結界の作用が出ていなかった。代わりにキムロのヤツがふざけて、キミを迷わせていたんだ。ゴメンね」
「ううん。おかげでコムラと出会えたんだもの。キムロには感謝してるわ」