KITUNE
「ボクに、か…」

コムラは静かに呟いた。

…ヤバイ。この反応はマズイ。

がっついていると思われた、絶対。

……いや、実際には必死だ。

彼とこのまま別れたくなくて、心が騒いで仕方無い。

「うん、良いよ」

「えっ?」

「神社には毎日いるから、ヒマな時にでもおいでよ。森の中を案内してあげる」

そう言われても、すぐに返事が出来なかった。

信じられないぐらいの好反応。

って、ぼーっとしている場合じゃない!

「うっうん! 毎日、遊びに行く! 明日はお礼を持ってくるね!」
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