まもりねこ。
ネムはどんどん顔が赤くなるのを感じて、思わず両手で頬を抑えてしまった。
男の子に褒められた事が全くなかったのでどう反応していいか分からないのである。
それに、笑顔で褒めてくれるのでなんだか胸が熱くなっているように思えた。
「あの、ありがとう。嬉しい。ブレスレットはママの手作りなのよ」
ブレスレットを外して、陽汰によく見えるように差し出した。
もっとよく見ようと陽汰がそのブレスレットを受け取ろうとした瞬間――
ブレスレットからオーロラのような色とりどりの輝きがあふれ出した。
眩し過ぎて目も開けられないくらいの光だったので、ネムはブレスレットを引っ込めた。
――すると光はゆっくりと治まった。
「まぶし……かったぁ。ごめんねヨータ。長年小物入れに閉まっていたからちょっとおかしいみたい」