まもりねこ。
何がなんだか分からなかったが、そう思い込むことにした。
この事をディルクにもし話したらきっとややこしくなると思ったし、忘れることにしたのだ。
「……ヨータ?」
やっと目が慣れたので返事の無い陽汰をまじまじと見ると、なんと苦しそうに胸を押さえている。
息も荒いように感じる。
「えっ!? ど、どうしたの!? ごめん!! この光のせい!?」
「いや、違うよ……だい、じょうぶ。ごめんね。ちょっと心臓が弱いからさ、びっくり……しちゃって」
心配しないで、と陽汰は無理に笑って見せたがネムは思い切り首を振った。
「お婆ちゃんに相談しましょう」
「いや、本当に大丈夫。きっとネムさんの言うとおり、ずっと閉まってあったせいかもしれないし……」