まもりねこ。
「その中の三つがそのブレスレットに調合されているのだ」
ネムは余計に訳が分からなくなってしまった。
なぜ、そんな大事な物のいくつかを母親が持っていたのか。
なぜそれをこのブレスレットに混ぜ込んでネムに持たせていたのか。
考えているうちに最悪な結末を予想してしまった。
「お前の為を思い、苦労して手に入れた物なのだ。それはお前がまだ小さい頃に関係しているのでわたしの口からはこれ以上話せないが」
否定されて安心したものの、納得したわけではなかった。
なぜその品をわざわざ手に入れなければならなかったのか?
ネムがこの街に引っ越してきたことと関係あるのかどうか?