まもりねこ。
「そしてお前は頭のにきびを治す薬も調合してみせたのだ。どこで覚えたのか聞いたが満足な答えは得られなかった」
「でもあたし……今そんな高度な調合なんて出来ないよ。それ、本当にあたし?」
ディルクはネムの目を見て、頷いた。
「エレン殿とダフィー殿は心配そうだったがお前の両親は天性だと信じて疑わなかったし、喜んでいた」
やはり、ネムは何も覚えていなかった。
「だが周りの者が納得しなかった。お前のことを悪魔の生まれ変わりだの、気味が悪いだのとはやしたて始めた」
ネムは肩をすくめた。
「覚えてないからノーコメント」