まもりねこ。
「ねぇ、お婆ちゃん! 質問があるの」
「あたしが知ってることならなんでも答えてあげるよ。でもその前に、お風呂に入っておいで。ディルクも一緒にね」
「たまには一人でお風呂に入りたいんだけどな~」
ディルクを抱っこすると、ネムは一階の脱衣所に向かった。
そして服を脱ぎ、お湯にはつからずに髪を洗い、体を洗い、ディルクの体も洗ってあげた。
「ネム……いつにも増していい加減だな」
「だって早くお婆ちゃんの話聞きたいんだもん。てゆーか今、さりげなく余計な一言言ったでしょ!」
「何も言っておらん。さぁ、はやく体を拭いてくれ。風邪を引いてしまう」
すっかり綺麗になった二人(?)は二階に駆け上がった。
なんといっても美味しそうな匂いが脱衣所まで届いていたからだ。
「いいにお~いっ! もしかしてチキンソテー?」
「ふふふ。よく分かったね。さぁ、夜は長い。ゆっくりお食べ」
「いただきます!」
ディルクとネムはガツガツ食べ始めた。
「ほら、ネムは女の子なんだからもっとゆっくり食べなさい。ディルクに笑われるよ」
「いいのよ、別に。美味しいものは早く食べないとディルクにとられるからね!」
「人聞きの悪いことを言うではない」