まもりねこ。
夕食を食べ終わり、食後のデザートのチョコチップケーキを頬張りながらネムはお婆ちゃんに質問をした。
「ねぇ。さっき聞きたかったことなんだけど、どうして私の国では同い年の男の子がいないの?市場とか見ていても、他の国にはたくさんいるのに。それに男の人なんて、結婚してる人以外に見たことないわよ」
――そう、ネムの国には未婚の男性はいないのである。
男性といえばすべて結婚しているのだ。
「しかも、結婚している女性って、どうやってその男性と知り合うのかしら?」
ディルクはおろおろしながらお婆ちゃんを見つめていた。
そんなディルクを知ってか知らずか、しばらく考えて話し出した。