まもりねこ。
「お婆ちゃんは居ないの? ヨータを置いていくなんてよっぽどの事がない限りありえないよね?」
「エレンさんは昨日の夕方からお出かけしているんだ。それからまだ帰ってきてないからちょっと不安なんだよね」
「そうか。珍しく結界が張ってあるのはそのせいだな」
ネムは首をかしげた。
意味が分からないと言わんばかりに――
「何か用事があり、小僧を連れて行くことが出来ないので家に置いた。しかしさすがに一人きりは危険なので魔物除けとして結界を張っていったのだろう」
ここまで言わないと何も理解出来ないのか、と呟くとネムを睨みつけた。