まもりねこ。
第二章 疑わしき行動
あの事件以来、ネムはほぼ毎日のようにお婆ちゃんの家へ遊びに行っている。
もちろん、ネムの両親やディルクはその度に嫌悪の表情を見せたが……。
「こんな朝早くからどこかにお出かけ? たまにはお勉強しなさい」
今日はいつにも増してネムが朝から慌ただしくしているのを見て、見かねた母親が不機嫌そうに何をするのか聞いた。
「今日はお婆ちゃんとヨータと市場に行くの!! あっ、勉強してるよ♪お婆ちゃんが教えてくれるの! 幻獣の事もね~」
言い捨てるように、ネムは家のお菓子を何種類と、ホウキを持って外に飛び出た。
――忘れずにディルクを抱っこして。