まもりねこ。
周りの人にぶつかりそうになりながらも市場を一周し、その間にもネムはお気に入りのお菓子をたくさん買っていた。
ディルクは何か言いたげにネムを見つめていたが、ネムはすかさず「何よ!? ちゃんと歯磨きするから平気よ!!」と言ったがディルクの言いたいのはそんな事ではなかった。
「何を言っている。もう帰ろうと言おうとしただけだ」
ディルクはニヤニヤしながらネムに言い返した。
ネムはその意見を無視し、市場の外れの森の方へ足を進めだした。
ディルクはネムを見上げたが、あまりにも不機嫌そうな顔をしているためあえて何も言わなかった。