好きやったんやで

雪道

「だりぃ-…」


高校二年の2月。

あたしは荒れていた。

看護師になるんだあ、なんて儚い夢を持って高校に進学したけど、その夢は儚くも砕けて散った。

勉強にもついていけなくて、女同士の付き合いが本当に苦手で嫌いなあたしにとっては最悪な女子高。

友達といえば、あたしと同じ一匹狼の香苗と真帆の二人だけ。

この日も学校をサボって、高校に最寄りの駅の前を三人でふらついていた。
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