無人島
2章 ここはどこ?
ボートは思いの外揺れていた。
揺れるというか、転覆寸前の勢いで沖へ沖へと流されていく。
軽いボートの不安定さは、乗った瞬間から感じ取れた。
ナホと私は、必死にボートの縁にしがみつきながら、声がかれるほど叫び続けた。
テツヤくんもさすがにびびっているのか、声こそ出さないけれど、唇は紫色になっている。
ケントは・・・
腹立つくらいに余裕の表情で沖を見つめていた。
時折、方位磁石らしきものを眺めながら。
こいつーーーー!!
何企んでやがんだ!
そう思わずにはいられないほどの余裕ぶりだった。
「ね、ねぇ。ケントくん。もう戻ろうよ!絶対やばいって。」
ナホは半泣き状態でケントに懇願した。
「ケント!まじでやばいよ!出発地点が見えてる間に戻らないと!」
ケントは、笑いながら答えた。
「まだ大丈夫だって。俺、ちゃんとわかってるから。」
何わかってんだよ!!
わかってることは全て説明してから、私たちを乗せろっての!
揺れるというか、転覆寸前の勢いで沖へ沖へと流されていく。
軽いボートの不安定さは、乗った瞬間から感じ取れた。
ナホと私は、必死にボートの縁にしがみつきながら、声がかれるほど叫び続けた。
テツヤくんもさすがにびびっているのか、声こそ出さないけれど、唇は紫色になっている。
ケントは・・・
腹立つくらいに余裕の表情で沖を見つめていた。
時折、方位磁石らしきものを眺めながら。
こいつーーーー!!
何企んでやがんだ!
そう思わずにはいられないほどの余裕ぶりだった。
「ね、ねぇ。ケントくん。もう戻ろうよ!絶対やばいって。」
ナホは半泣き状態でケントに懇願した。
「ケント!まじでやばいよ!出発地点が見えてる間に戻らないと!」
ケントは、笑いながら答えた。
「まだ大丈夫だって。俺、ちゃんとわかってるから。」
何わかってんだよ!!
わかってることは全て説明してから、私たちを乗せろっての!