月と太陽Ⅲ
「サスティン、目が覚めたのね」
後ろを振り返った。
そこにはフェリアが立っていた。
その後ろにレオル、エセルもいる。
フェリアは心無しか目が潤んでいるような気がする。
そんなフェリアにサスティンは嬉しそうに微笑んでみせた。
そして三人に向き直ると申し訳なさそうに言った。
「ソフィアさんから聞いたよ。昨日はすまなかった。俺のために危険な目にあわせてしまって…」
するとサスティンを見ながらレオルは笑うと、力強い声で言う。
「いや、大した声はないさ。それよりもサスティン。お前がいない間にいろんな事があったんだ」