月と太陽Ⅲ
真剣な面持ちでレオルは昨日あった事を全て話した。
イヴの話し、王家の秘密。禁断の魔法やホルストの存在。
全てを聞き終えるとサスティンはゴクリとつばを飲み込んだ。
「俺達が知らない歴史があったなんて…」
信じられないといった様子だ。
共に話しを聞いていたソフィアも同じだった。
「私も聞いた事がありません。でも…」
ソフィアが不安そうに言うと一拍おいて、続けた。
「そのイヴという人の言った事は本当に信じられるんですか?」