月と太陽Ⅲ



一番苦しいのはレオルなんだ。


どうでもいいなどと思っているはずがない。


戸惑う三人を余所にアイナは声を荒げて叫んだ。


「さあ、お喋りはお終い。始めましょうか」


強い口調でそう言うと笑った。


その瞬間、ベーチスがまた急降下して来た。


「何度も同じ手にはまると思うなよ」


サスティンがニヤッと笑った。
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