月と太陽Ⅲ



エセルの一言で、二人は同時に動き出した。


そして、それぞれが反対方向に向かって走る。


突然エセルは立ち止まる、弓を構えて、体勢を整えた。


そしてまたもやベーチスに向かって矢を放つ。


ヒュンッという風の音が聞こえて、弓矢が一直線にベーチスへと向かう、


「無駄な事を」


アイナはふっと笑って呟いた。


突然ベーチスが翼を大きく羽ばたかせた。


とてつもない風がエセル達を襲う。
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