月と太陽Ⅲ



四人は草原を抜け、森に入った。


先程の戦いのせいか、誰も口を開こうとせず、沈黙が続いていた。


何より一番ショックなのはレオルだろう。


自分の肉親が死んだと思っていたのにあんな形でまた姿を現すなんて……。


エセルは自分が味わった事のない感覚を想像して悲しくなった。
< 64 / 88 >

この作品をシェア

pagetop