月と太陽Ⅲ



やがて目の前に森がなくなった。


その少し手前に小さな小道が東へと続いている。


小道の入り口には古びてボロボロの木の板『王城の橋』と書かれている。


「エセル達はこっちの北の方角に行けばすぐにアルスの街に着く事ができるだろう。」


三人に向き直ったレオルは小道の方を指差した。


もう別れのようだ。
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