月と太陽Ⅲ
森の景色は一光に変わらず、この状態がずっと続くのではないだろうかと思う程だった。
面白みのない景色はただ流れていくだけで、先程の戦闘で負った疲れが今頃になって感じ出した。
淡々としている森の様子は少し不気味で、またいつ突然の敵襲があってもおかしくなかった。
しかしそう感じていたのも自分たちだけで、時間はあまり経っていなかった。
しばらくしてサスティンがボソッと呟く声が聞こえた。
「帰ってきたのか……」
その瞬間だった。